通信大学の資料請求で比べる方法|取り寄せる前後に確かめる7つの点

通信大学の資料請求で、取り寄せた資料を7つの点で比べる方法を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が文部科学省・厚生労働省などの公的機関と各大学の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。学費・入学時期・課程の内容は年度によって変わるため、最新の情報は各大学の公式サイトで確認してください。

通信大学が気になって資料請求をしてみたものの、届いたパンフレットをどう読めばいいか分からない。何校も取り寄せて、かえって迷ってしまった、という方も多いはずです。

結論から言うと、通信大学の資料請求は「比べる点を先に決めてから取り寄せる」とうまくいきます。見る点は、学費の総額、スクーリング、入学時期、取れる資格、サポート、卒業までのモデル、給付制度の7つです。

この記事を読むと、資料を取り寄せる前と届いた後に、それぞれ何を確かめればいいかが分かります。

目次

通信大学の資料請求は何のためにする?

先に結論

資料請求は、大学の公式サイトだけでは見えにくい「自分の場合の費用と学び方」を確かめるためのものです。読み比べるために取り寄せる、と考えると気が楽になりますよ。

なお、この記事でいう「通信大学」は、大学の通信教育課程(いわゆる通信制大学)のことです。

『資料請求したら、しつこく勧誘されそう』と心配になりますよね。

実は、通信大学の入学は書類選考が中心で、私立大学通信教育協会によると筆記試験による入学試験は原則ありません。だからこそ、出願の前に自分で情報を比べておくことが大切なんです。

資料でしか分かりにくいこと

公式サイトにも多くの情報が載っています。ただ、学費の細かい内訳や科目の一覧、スクーリングの日程などは、資料や学生募集要項にまとめて書かれていることが多いです。

例えば「授業料にスクーリング代が含まれているか」は、学費のページの小さな注記にしか書かれていない場合があります。資料なら、その部分をじっくり読めますよね。

情報の種類公式サイトで分かりやすい資料・募集要項で確かめたい
学部・コースの概要分かりやすい詳しいカリキュラム
学費代表的な金額内訳と注記(込みか別か)
スクーリング開催の有無日程・会場・オンラインの割合
出願出願期間必要書類と提出方法
資格取れる資格の名前必要な科目と追加費用

取り寄せる前に決めておく3つのこと

資料を頼む前に、次の3つだけ決めておくと、届いた後に読む場所がはっきりします。

資料請求の前に書き出すこと
  • 何のために学ぶか(学位・資格・教養・転職)
  • いつから始めたいか(4月か10月か)
  • 1週間に学べる時間と、スクーリングに出られる曜日

『まだ目的がぼんやりしている』という方もいますよね。その場合は「学位がほしいのか、資格がほしいのか」の2択だけでも決めておくと、比べやすくなります。

資料請求で比べる7つの点

観点を変えると

大学名や雰囲気で比べると、どの資料も魅力的に見えて決められません。先に7つの点を表にしておき、届いた資料から埋めていくと、自然と違いが見えてきます。

『何を比べればいいのか、そもそも分からない』という方も大丈夫です。次の7つを、資料を開く前にメモ帳やスプレッドシートに書いておきましょう。

比べる点資料のどこを見る?メモの例
1. 学費の総額学費表と注記、卒業までのモデル初年度いくら、2年目以降いくら、卒業まで総額いくら
2. スクーリング履修方法・スクーリングのページ対面かオンラインか、会場、日程、費用は込みか別か
3. 入学時期出願・入学のページ4月と10月の両方あるか、出願期間
4. 取れる資格資格・課程のページ必要な科目、実習の有無、追加費用
5. サポート学習支援・学生生活のページ質問の方法、学習の相談窓口
6. 卒業までのモデル履修モデル・年間スケジュール1年で何単位を取る想定か
7. 給付制度・奨学金学費・奨学金のページ教育訓練給付の対象コース、独自の奨学金

1. 学費の総額

学費は「初年度」だけでなく、卒業までの総額で比べます。年額制の大学と、1単位ごとの単位制の大学があり、何年で卒業するかで総額が変わるからです。

例えば、放送大学は全科履修生の卒業までの学費を約77万円と示しています。

東北福祉大学は2026年度募集要項で、1年次入学の4年間の目安を社会福祉学科77.0万円としています。学費の見方は通信大学の費用はいくら?で詳しく紹介しています。

2. スクーリング

スクーリング(面接授業)は、卒業要件と関係します。大学通信教育設置基準では、卒業に必要な124単位のうち30単位以上を、面接授業かメディアを利用した授業で取ることになっています。

大学によって、オンラインで受けられる範囲が大きく違います。例えばサイバー大学は、スクーリングは一切必要ないと公式に書いています。

会場と日程が自分の生活に合うかを、資料で確かめておきましょう。詳しくは通信大学のスクーリングとは?で紹介しています。

3. 入学時期

協会によると、多くの大学は4月と10月の年2回入学できます。ただ、日本福祉大学のように4月入学のみの大学もあります。

「今年の秋から始めたい」と思っていても、その大学が10月入学をしていなければ半年待つことになります。出願期間とあわせてメモしておきましょう。

4. 取れる資格

資格を目的にするなら、ここがいちばん大切です。同じ学部名でも、取れる資格や必要な科目は大学で違います。

例えば東京通信大学は、通学不要で卒業できる一方、社会福祉士・精神保健福祉士にはスクーリングと実習が必要と書いています。資格のために通う日が出てくるかも、資料で見ておきたいところです。

5. サポート

通信大学は自分のペースで学ぶ分、困った時に質問できる仕組みがあるかが大事です。質問の方法や、学習の相談ができる窓口がどう書かれているかを見ておきましょう。

例えば「レポートの書き方が分からない時、誰にどうやって聞けるか」を探してみてください。はじめて通信で学ぶ方ほど、ここが続けやすさに関わってきます。

6. 卒業までのモデル

履修モデルや年間スケジュールが載っていれば、1年で何単位を取る想定かが分かります。

例えば、平日は残業がある30代の会社員の場合、モデルどおりに進められそうかを、自分の週の予定と並べてみると現実的な計画が見えてきます。

7. 給付制度・奨学金

教育訓練給付制度の対象コースがあるか、大学独自の奨学金があるかも見ておきます。給付は講座ごとの指定なので、自分が入りたいコースが対象かまで確かめましょう。詳しくは通信大学で使える教育訓練給付制度で紹介しています。

資料請求で比べる7つの点をチェック表にまとめた図解

通信大学の資料の取り寄せ方

先に結論

資料の取り寄せ方は、各大学の公式サイトから請求する方法と、複数の大学の資料をまとめて請求できるサービスを使う方法があります。比べたい大学の数で選ぶと迷いません。

『1校ずつ公式サイトから頼むのは手間がかかりそう』と感じますよね。

どちらの方法にも良いところがあります。自分の状況に合わせて選んでみてください。

各大学の公式サイトから請求
  • 志望校が1〜2校に決まっている時に向く
  • その大学の最新の資料や募集要項を確実に頼める
  • 大学ごとに入力の手間がかかる
複数校をまとめて請求できるサービス
  • まだ候補が絞れていない時に向く
  • 一度の入力で何校かの資料を頼める
  • 取り扱っていない大学もあるので、志望校は公式でも確かめる

候補の大学を見つける方法

そもそも、どんな大学があるか分からない方もいますよね。私立大学通信教育協会の公式サイトには、加盟している大学・大学院・短大の一覧が載っています。

協会によると、2026年4月現在で38大学・13大学院・7短期大学が加盟しています。加盟校と非加盟校に特別な違いはなく、どちらも文部科学省に認可された正規の大学通信教育です。

学部や分野から探したい方は、通信大学一覧も使ってみてください。

合同入学説明会も比べる場になる

協会は毎年春と秋に、複数の大学が集まる合同入学説明会を開いています。参加申込は不要で、入場は無料です。

資料を読んで分からなかったことを、その場で何校かに聞けるのが良いところです。次の開催時期は、協会の公式サイトで確かめてみてください。

届いた資料は1か所にまとめておく

何校分も資料が届くと、どれが最新か分からなくなりがちです。届いた日と、資料に書かれた年度を表紙にメモしておくと、後で迷いません。

募集要項が別冊になっている大学もあります。パンフレットと募集要項をクリアファイルなどで1校ずつまとめておくと、比較表を埋める時に楽ですよ。

家族と一緒に読む場合は、比較表を共有しておくと話がまとまりやすくなります。高校卒業後の進路として考えている方は、保護者の方と学費の総額の行を一緒に見ておきましょう。

資料請求から比べるまでの流れ
  1. 7つの点を書いた比較表を先に作る
  2. 候補を3〜5校ほど挙げ、資料を取り寄せる
  3. 届いた資料から比較表を埋める
  4. 埋まらなかった点を大学に問い合わせる
  5. 2〜3校に絞って、出願の準備に入る

届いた資料の見比べ方

先に結論

資料は「年度」「身分」「込みか別か」の3つを確かめながら読みます。同じ金額に見えても、前提が違えば比べられないからです。

『パンフレットの学費を並べたら、安い大学がすぐ分かるのでは?』と思うかもしれません。

ただ、金額の前提がそろっていないと、正しく比べられないんです。次の表の順に読んでいくと、見落としが減ります。

見る順番確かめることよくある見落とし
1. 年度何年度の入学者の金額か改定前の金額のまま読んでしまう
2. 身分正科生か、科目等履修生か科目等履修生の安い金額と比べてしまう
3. 入学年次1年次入学か、編入学か編入料や在学年数の違いを見落とす
4. 込みか別か授業料に何が含まれるかスクーリング費・教材費が別料金
5. 卒業までの総額公式のモデルがあるか初年度だけで判断してしまう
6. 資格の追加費用資格課程の費用は別か入学後に追加費用を知る

目的によって重みを変える

7つの点はどれも大事ですが、目的によって重みが変わります。自分の目的の行を見て、2列目の点から先に比べてみてください。

あなたの目的特に重く見る点理由
大卒の学位がほしい学費の総額・卒業までのモデル卒業まで続けられるかが大きな分かれ目になる
資格を取りたい取れる資格・スクーリング必要な科目や実習で、通う日と追加費用が決まる
教養として学びたい学費の総額・サポート科目等履修生などで少しずつ学ぶ方法もある
短大・専門学校から編入したい学費の総額・入学時期編入料と認められる単位で、在学年数が変わる

「込みか別か」の読み方の例

例えば、大手前大学の2026年度4月入学の正科生は、授業料に教材費・スクーリング受講料・試験料が含まれると書かれています。

一方、慶應義塾大学の通信教育課程は、スクーリングが1単位6,000円と別に書かれています。同じように「初年度いくら」と並べても、中身が違うことが分かりますよね。

よくある失敗

最初に届いた資料の印象で決めてしまうことです。資料はどれも丁寧に作られているので、比較表を埋めてから判断するようにしましょう。

卒業後の書類の扱いも見ておく

『卒業証明書に通信教育と書かれるの?』と気になる方もいますよね。協会によると、卒業証書に通信教育部と書かれるかは大学によって違い、大半では書かれません。

ただ、卒業証明書や成績証明書には記載される大学が多いとされています。気になる方は、資料や大学のFAQで確かめておきましょう。

出願前に大学へ聞いておきたい質問リスト

先に結論

資料を読んでも分からなかった点は、出願前に大学へ聞いておきましょう。聞きにくいことほど、入学後に困りやすいんです。

問い合わせは、大学の入学相談の窓口や説明会でできます。次のリストから、自分に関係する質問を選んで使ってみてください。

出願前に聞いておきたいこと
  • 授業料に含まれないお金(スクーリング費・教材費・資格課程費)はありますか?
  • スクーリングはオンラインでどこまで受けられますか?会場はどこですか?
  • 取りたい資格に必要な科目と、実習の時期を教えてください
  • 編入学の場合、前の学校の単位は何単位くらい認められますか?
  • 在籍できる最長の年数と、延びた時の費用はどうなりますか?
  • 教育訓練給付の対象になるコースはありますか?

質問するときのコツ

質問は、自分の状況を一言添えると答えてもらいやすくなります。

例えば「会社員で平日の夜しか学べません。スクーリングは土日だけで足りますか?」のように聞くと、具体的な答えが返ってきやすいです。

「入学前なのにこんなことを聞いていいのかな」と遠慮しなくて大丈夫です。入学相談の窓口は、まさにそのためにあるんです。

出願前に大学へ聞いておきたい質問を、費用・スクーリング・資格・編入・在籍期間に分けて並べた図解

2〜3校に絞る時の決め方

比較表が埋まっても、最後の1校で迷うことはよくありますよね。そんな時は、次の順番で外していくと決めやすくなります。

確かめる順番当てはまったら考え方
1. 取りたい資格の課程がない候補から外す資格目的なら、ここは代わりがきかない
2. スクーリングに出られる日程がない候補から外すか、オンラインの範囲を聞く卒業要件にかかわるので先に確かめる
3. 卒業までの総額が予算を超える編入や給付で下げられるかを見るそれでも合わなければ外す
4. 入学時期が合わない次の入学時期まで待てるかを考える待てるなら候補に残す

『条件が同じくらいで決められない』という時は、資料を読んでいて「ここなら続けられそう」と感じた大学を選んでも大丈夫です。続けやすさは、表には出にくい大事な条件なんです。

次の一歩:2〜3校に絞って出願の準備へ

比較表が埋まったら、条件に合う大学を2〜3校に絞りましょう。そこから先は、出願期間と必要書類の確認です。

出願の流れや入学時期は通信大学の入学方法で詳しく紹介しています。大学選びの基準をもう一度見直したい方は通信大学のおすすめの選び方も参考にしてみてください。

通信大学ガイド

気になる通信大学の資料を取り寄せて比べたい方へ

通信大学は、学費の仕組みやスクーリングの有無、取れる資格、入学時期が大学ごとに違います。気になる大学を2〜3校に絞ったら、資料を取り寄せて同じ観点で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と、届いた資料の見比べ方をまとめました。

無料通信大学の資料請求で比べる方法を見る

学費・入学時期・募集の有無は年度で変わります。最新の情報は各大学の公式サイトで確認してください。

通信大学の資料請求でよくある相談

よくある相談から

知恵袋などでよく見かける資料請求の相談を4つ選び、要点をまとめて答えます。

相談1:資料に、受講できる科目は全部載っている?

『資料を取り寄せたけど、受けたい科目が載っているか分からない』という相談です。

資料には、カリキュラムの一部や代表的な科目だけが載っていることもあります。全部の科目を知りたい時は、大学の公式サイトの科目一覧を見るか、入学相談の窓口に聞いてみるのが確実です。

相談2:資料をまとめて請求できる一覧のようなサイトはある?

複数の大学の資料をまとめて請求できるサービスがあります。候補が多い時は便利です。

また、私立大学通信教育協会の公式サイトには加盟校の一覧があり、そこから各大学の公式サイトへ進めます。まとめて頼むサービスに載っていない大学は、公式サイトから請求しましょう。

相談3:「翌営業日以降に発送」と書かれていたけど、いつ届く?

発送の日や届くまでの日数は、大学や請求の方法によって違います。

しばらく待っても届かない時は、遠慮せずに大学へ問い合わせてみてください。出願期間が迫っている時は、公式サイトに募集要項が載っていないかも見ておくと安心です。

相談4:やりたいことはあるけど、どう選べばいいか分からない

『社会人で、好きな分野を学びたい気持ちはあるけれど、大学の選び方が分からない』という相談もよく見かけます。

そんな時は、学びたい分野がある学部・コースを持つ大学を先に3〜5校挙げてみましょう。そこから7つの点で資料を比べると、自分の生活で続けられそうな大学が見えてきます。

よくある質問

通信大学の資料請求は無料ですか?

費用の有無は大学や資料の種類によって違います。各大学の請求ページの案内を確かめてみてください。

何校くらい資料請求すればいいですか?

候補が決まっていなければ3〜5校ほど取り寄せ、比較表を埋めて2〜3校に絞るのがおすすめです。多すぎると読み比べる時間が足りなくなります。

資料請求の時点で、学部やコースを決めておく必要はありますか?

決まっていなくても大丈夫です。大学全体の案内を取り寄せて、学部やコースの違いを資料で見比べてから決める方法もあります。

資料請求したら、入学しないといけませんか?

いいえ。資料請求は情報を集めるためのもので、出願や入学の申し込みとは別です。

資料が届く前に、出願期間が終わることはありますか?

出願期間の終わり近くに請求すると、間に合わないこともあります。例えば放送大学の4月入学は、出願期間が11月下旬から3月中旬です。先に出願期間を確かめてから請求しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 通信大学の資料請求は、比べる点を先に決めてから取り寄せる
  • 比べる7つの点は、学費の総額・スクーリング・入学時期・資格・サポート・卒業までのモデル・給付制度
  • 取り寄せ方は、各大学の公式サイトと、複数校をまとめて請求できるサービスの2つ
  • 届いた資料は「年度・身分・込みか別か」をそろえて読む
  • 分からない点は、出願前に大学へ質問して2〜3校に絞る
通信大学ガイド

通信大学ガイド 編集部

通信制大学の仕組み、学費と制度、学部・分野別の大学の探し方、資格の取り方、資料請求から入学までを、働きながら学び直す方の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次